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AIO 2026.09.14

Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートとは——全サイトに展開された新レポートで見られること・見られないこと

執筆:神吉 修平(ALDONIX 代表/Webディレクション歴100件以上・兵庫県高砂市)

「AIに出た回数が、見える Search Console 生成AIレポート クリックは見えない」——記事のイラスト
2026年8月31日、Search Consoleの「生成AIパフォーマンスレポート(検索)」が、すべてのサイトで使えるようになりました。
AIによる概要とAIモードで、自分のサイトのページが何回表示されたかを確認できます。
出る数字は表示回数だけで、クリック数と、どんな質問で表示されたかは出ません。
「AIに出た」は測れるようになりましたが、「AIから来た」はまだ測れません。
同じ日に、AI機能に出すかどうかを選ぶ「検索の生成AI」設定も全サイトに入りました。

目次

  1. 何が変わったのか
  2. 見られることと見られないこと
  3. 同じ日に入った「検索の生成AI設定」
  4. 8月の数字を読むときの注意
  5. 当社のレポートをどう読むか
  6. 計測はどう組むか
  7. Googleの公式ガイドとの関係
  8. 今日できること
  9. よくある質問

何が変わったのか

このレポート自体は2026年6月に発表されていて、一部のサイトから順に使えるようになっていました。8月31日に、公式ヘルプへ「世界中のすべてのウェブサイトにリリース」と追記されています。

場所はSearch Consoleの左メニュー、パフォーマンスの下です。正式な名前は「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」。

中身のデータは、通常のパフォーマンスレポートの「ウェブ」検索から取られています。新しく何かを数え始めたというより、これまで通常の数字に混ざっていた生成AI機能の分を、切り出して見られるようになった。そう受け取るほうが近いと思います。

見られることと見られないこと

公式ヘルプの記述を表にすると、こうなります。

項目生成AIパフォーマンスレポート(検索)通常のパフォーマンスレポート
表示回数出る出る
クリック数・CTR出ない出る
検索クエリ(質問の中身)出ない出る
ページ出る(正規URL単位)出る
国出る出る
デバイス出る(PC・タブレット・モバイル)出る
日付の粒度日・週・月日・週・月
対象AIによる概要・AIモードウェブ検索全体

指標は表示回数の1つだけで、ページ・国・デバイス・日付は、その表示回数をどう切り分けるかの軸です。Discoverの生成AI機能はこのレポートに入っていなくて、別に「Discoverの生成AIパフォーマンスレポート」があります。

数え方にも1つ癖があります。サイト全体で集計すると、1つのAI回答の中に自分のサイトのリンクが2本出ても、表示は1回と数えられます。ページ別に見たときとサイト全体で見たときで合計が合わないことがあるのは、このためです。

グラフの右端が点線になっているところは暫定値で、数時間のうちに変わることがあります。直近の日の数字で一喜一憂しないほうがよさそうです。

同じ日に入った「検索の生成AI設定」

8月31日には、もう1つ全サイトに展開されたものがあります。Search Consoleの「設定」の中にある「検索の生成AI」という項目で、自分のサイトをAIによる概要やAIモードに出すかどうかを選べます。

初期状態は「含める」です。「除外する」を選ぶと、公式ヘルプによれば、数日のうちにそれらの機能から外れて、そこからの表示回数もトラフィックも発生しなくなります。この設定は生成AI機能にだけ効いて、通常の検索順位には使われない、とも書かれています。いまのところ、ページ単位ではなくサイト(プロパティ)単位の設定です。

AIに要約されてクリックが減るくらいなら外したい、と考えるサイトがあってもおかしくありません。ただ、店舗や中小企業の場合、AIの回答で名前が挙がること自体が、見つけてもらう入口になっていることが多いと思います。外すと、その入口ごと閉じることになる。当社はこの設定を触っていません。除外する理由がいまのところ見当たらないので、「含める」のまま使うつもりです。

8月の数字を読むときの注意

8月のデータを見るなら、1つ知っておきたいことがあります。公式の「データの異常」のページに、2026年8月13日から17日のデータで、ログの不具合により生成AIレポートの表示回数が減った、と記録されています。8月21日には、欠けていたデータは復元済みという更新も入りました。

復元されたとはいえ、8月中旬に谷ができているのを見て「AIから外された」と慌てる前に、このページを一度見ておくと安心です。当社のSearch Consoleもちょうど8月中旬からデータがたまり始めたところだったので、これは他人事ではありませんでした。

当社のレポートをどう読むか

当社のSearch Consoleは、2026年8月中旬に登録して、データがたまり始めたばかりです。生成AIのレポートも同じ時期からの蓄積になります。数週間分の表示回数を並べて何かを言うには、まだ早いと僕は思っています。

7月16日の観察では、「高砂 ホームページ制作」のAIによる概要に当社は出てきませんでした。別の記事「ローカルAI検索の情報源とは」に書いたとおりです。このレポートがゼロや数件という結果でも驚きませんし、それ自体が記録になります。

この記事では、当社の数字はまだ出しません。代わりに、何を控えるかだけ先に決めておきます。期間は3か月にそろえて、表示回数の合計と表示回数の多いページ上位3つ、8月13日から17日にかけての谷が見えるかどうか、通常のパフォーマンスレポートの表示回数と並べたときの比を控えます。この4つを最初の基準値にして、記事を直したあとに数字が動くかを追いかけます。基準値が取れたら、この見出しの下に追記します。

計測はどう組むか

このレポートが増えたことで、AI検索まわりの数字を4つに分けて見られるようになりました。

見るものどこで見るかこのレポートで見えるか
通常の検索での表示・クリックSearch Consoleのパフォーマンスレポート—
GoogleのAI機能での表示生成AIパフォーマンスレポート(検索)見える
ChatGPTなどGoogle以外のAIでの登場自分で質問して記録する見えない
AI経由の訪問と問い合わせGA4とフォームの記録見えない

GoogleのAI機能から実際に来た訪問は、GA4では「AI Assistant」ではなく「Organic Search」に入ります。この読み違いは別の記事「GEO・LLMO対策は不要なのか」に書きました。GoogleのAI機能については、表示はSearch Consoleで見えて、訪問はOrganic Searchに混ざる。表示から訪問までを一本の線でつなぐことは、まだできません。

Google以外のAIは、どのツールでも自動では測れません。当社には、7月16日に「高砂 ホームページ制作」をGoogleで観察した記録があります。同じ質問を含む8本を、GoogleのAI機能・ChatGPT・Perplexityに同じ日に投げて、出てきた会社名・引用元・自社の有無を記録する手順も決めてあって、次の回からはそれで比べていきます。10月2日にChatGPTの地図で当社が出たときも、画面を保存して残すしかありませんでした(「ChatGPT Mapsとは」)。地味ですが、いまのところこれに代わる方法は見つかっていません。

Googleの公式ガイドとの関係

Googleは、生成AI検索のための特別な対策は要らない、という立場をはっきり書いています。AIによる概要もAIモードも通常の検索の仕組みの上で動いていて、llms.txtのような専用ファイルもGoogle検索では使っていない、と。そのうえで、効果を測るならSearch Consoleの生成AIパフォーマンスレポートを使ってほしい、と同じガイドの中で案内しています。

ガイドの中身と、それでも残る仕事については別の記事「GEO・LLMO対策は不要なのか」で詳しく書いたので、ここでは繰り返しません。ガイドが言う「普通のSEOを続けてください」の結果を、AI機能の側からも確かめられるツールがそろった。今回のレポートは、そういうものだと受け止めています。

今日できること

まずSearch Consoleを開いて、パフォーマンスの下に生成AIのレポートが出ているかを見てみてください。出ていたら、期間を3か月にして、表示回数の多いページを上から5つ控えておきます。これが自分のサイトの基準値になります。

次に「設定」から「検索の生成AI」を開いて、意図しない設定になっていないかを確かめます。初期状態は「含める」なので、誰も触っていなければそのままのはずです。

8月の数字に谷があったら、公式の「データの異常」のページと日付を突き合わせてみてください。

表示回数の多いページに共通点がありそうに見えても、すぐに「こう書けばAIに出る」と決めないほうがいいと思います。表示回数しか分からない以上、どの質問で出たのかまでは確かめられません。1か月、2か月と同じページを追って、記事を直したあとに数字が動くかを見る。それくらいの付き合い方がちょうどいい気がしています。

よくある質問

生成AIパフォーマンスレポートがメニューに出てきません。

8月31日に全サイトへの展開が告知されましたが、データがたまっていないプロパティや、AI機能での表示がないサイトでは、見え方が違う可能性があります。まずパフォーマンスの下を確認し、それでも見当たらない場合は日を置いて確かめてみてください。

表示回数が多ければ、AIからのアクセスも多いと考えていいですか?

同じではありません。このレポートにはクリック数が含まれないので、AIの回答内で表示されただけでサイトには来ていない、ということも起こります。訪問はGA4のOrganic Searchに混ざるため、表示と訪問を別々に見ておくと読み違えにくくなります。

検索の生成AI設定で「除外する」を選ぶと、通常の検索順位も下がりますか?

公式ヘルプでは、この設定は生成AI機能にだけ影響し、ほかの検索のランキングには使われないと説明されています。ただし除外すると、AIによる概要やAIモードからの表示とトラフィックはなくなります。

関連記事

出典: Search Console ヘルプ「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」/Search Console ヘルプ「検索の生成 AI 設定」/Search Console ヘルプ「データの異常」/Google Search Central「Optimizing your website for generative AI features on Google Search」/Google Search Central ブログ(2026年6月)。記述は2026年9月10日時点で一次資料と照合しています。

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神吉 修平

神吉 修平SHUHEI KANKI

ALDONIX代表。兵庫県高砂市を拠点に、Webディレクターとして100件以上のサイト制作を指揮。現在は高砂・加古川・姫路エリアで、MEO×AI検索の集客サービス「きゃくくる」を運営。

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