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AIO 2026.10.02

ChatGPT Mapsとは——地図に出る店の情報はどこから来ているのか

執筆:神吉 修平(ALDONIX 代表/Webディレクション歴100件以上・兵庫県高砂市)

「ChatGPTに地図が来た 店はどこの情報で見つかるのか」——ChatGPT Mapsを読む記事のイラスト
ChatGPTの地図で「高砂市のホームページ制作会社」と聞くと、4本のピンの中に当社も入っていました。
文章の答えに付いた当社の説明は、当社サイトの内容を言い換えたものでした。
同じ日のGoogleでは、地図の枠に当社が出て、AIによる概要の文章には出ませんでした。
OpenAIは第三者の提供元の情報を使っていると報じられていて、名前が確認されているのはYelpです。
日本の地図が何を見ているのかは、まだ分かっていません。

目次

  1. 高砂で聞いてみた
  2. 同じ聞き方でGoogleも見てみた
  3. 地図の情報はどこから来ているのか
  4. Googleの「マップに相談」とは何が違うのか
  5. MEOの仕事をしていて気になったところ
  6. これから試すこと
  7. よくある質問

ChatGPTを触っていたら、いつの間にか地図が使えるようになっていました。chatgpt.com/maps を開くと、入力欄の横に地図が出ます。試しに「高砂市のホームページ制作会社」と聞いてみました。地図にピンが4本立って、その中に当社、ALDONIXも入っていました。

これは少し意外でした。7月にGoogleのAIによる概要で似たことを調べたときには、当社は候補に入っていなかったからです。もちろん、1回出たからといって「対策が効いた」とは言えません。聞いた場所も時期も違いますし、ChatGPTの答えは毎回同じとは限りません。

それより、Web制作やMEOを仕事にしている立場として、別のことが気になりました。この地図に出ている店の情報は、いったいどこから持ってきているのか。少し調べてみました。

高砂で聞いてみた

聞いたのは2026年10月2日で、ChatGPTにはログインしていない状態です。

地図に立ったピンは4本で、地元の制作会社が3社と当社でした。そのうち2本には星5.0の評価が付いていて、当社ともう1社には評価が出ていません。

地図の下には店のカードが並びます。建物の写真と、「企業のオフィス」「ウェブ デザイナー」のようなカテゴリの表示。この表記は、Googleマップで見かけるものとよく似ています。ただ、これだけでGoogleのデータだとは断定できません。

ChatGPT Mapsで「高砂市のホームページ制作会社」と聞いたときの地図。高砂市から加古川市にかけての地図にピンが立ち、下のカードにALDONIX(ウェブ デザイナー)が出ている。2026年10月2日・未ログイン。当社以外の社名と写真はぼかしている
ChatGPT Mapsで「高砂市のホームページ制作会社」と聞いたときの地図(2026年10月2日・未ログイン)。当社以外の社名と写真はぼかしています。

おもしろかったのは、地図の下の文章の答えです。5社の名前が並んで、それぞれに一行の説明が付いています。当社はこうでした。

「HP制作に加え、MEO/AIO・動画制作にも対応。」

横には当社サイトのアイコンと「ALDONIX」の出典が付いていました。説明は、当社サイトの内容を言い換えたものです。少なくとも、公式サイトに書いてあることはChatGPTに拾われていました。

1つの画面の中に地図のカードと文章の答えが並んでいますが、どうもこの2つは別の情報でできているように見えます。

同じ聞き方でGoogleも見てみた

同じ「高砂市のホームページ制作会社」で、同じ日にGoogleでも検索してみました。プライベートモードです。

検索結果の地図の枠(お店やサービス)には3件が並び、当社はその3番目に出ていました。ところが、上に出るAIによる概要の文章には、当社の名前はありませんでした。ChatGPTのほうは地図にも文章の答えにも出ていたので、ここは少し意外でした。

Googleでも、地図と文章とで出てくる会社が違う。地図に出るための情報と、文章で説明されるための情報は別なのかもしれません。そう考える材料が、もう1つ増えた気がします。

気づいたことがあと2つあります。地図の枠に並んだ3件のうち、口コミがないのは当社だけでした。上の2件には星5.0の口コミが付いています。それから、AIによる概要の出典には、制作会社をまとめて紹介する比較サイトが入っていました。文章の答えは、各社のサイトだけでなく、こうした媒体からも組み立てられているようです。

ちなみに、当社のGoogleビジネスプロフィールのカテゴリは、この観察の当日、10月2日に「ウェブ デザイナー」へ変えたばかりでした。地図の枠でもChatGPTのカードでも「ウェブ デザイナー」と出ていたのは、その直後の画面です。

地図の情報はどこから来ているのか

まず、OpenAIの説明を探しました。

意外なことに、OpenAIは「ChatGPT Maps」という名前の製品ページも発表もまだ出していません(2026年10月2日時点)。この名前は、機能を追いかけている人たちの呼び方と、画面のメニューの表記から来ています。欧州では8月に見つかったという報告があり、日本では9月の終わりに使えることが確認されています。日本では無料プランのまま、左メニューの「さらに表示」から開けます。

店の情報については、報道によると、OpenAIは「信頼できる第三者の提供元」を使っていると説明しています。名前が確認されているのはYelpです。2026年7月、Yelpが口コミや写真、店の情報をOpenAIに提供する契約が報じられました。口コミは累計3億3,000万件以上、掲載されている店は800万以上あります。

ただ、日本ではYelpに載っている店はそれほど多くありません。8月に「ローカルAI検索の情報源とは」で取り上げた海外の調査でも、ChatGPTがYelpを強く頼っていたのは米国・英国・オーストラリアでの話でした。

では、日本の地図は何を見ているのか。正直、まだ分かりません。日本の店で試した人の報告では、口コミやブログ、公式サイトといったWebの情報も合わせて使っているように見える、ということでした。今回の当社の説明文が当社サイトから来ていたこととも一致します。

Googleの「マップに相談」とは何が違うのか

同じころ、Googleの側も地図に会話を入れています。2026年8月7日、Googleマップで、Geminiと話しながら場所を探せる「マップに相談」が日本でも始まりました。Googleの発表では、使っている情報は3億以上の場所と、5億人以上の投稿者の口コミで、Googleマップ自身のデータです。

ChatGPTのほうは、外部の提供元とWebの情報を使っています。地図に会話がついたのか、会話に地図がついたのか、入口は違っても、店を探すときに「条件を話して、候補を絞ってもらう」形に寄ってきているのは同じで、違うのは情報の出どころでした。

MEOの仕事をしていて気になったところ

これまでのMEOは、ほとんどがGoogleビジネスプロフィールを整える仕事でした。営業時間、写真、口コミへの返信、カテゴリ。これはこれからも土台です。

ただ、今回の画面を見ていて気になったのは、地図に出るかどうかより、ChatGPTが店のことを説明するとき、どこの情報を読んでいるのか、という点でした。当社の場合、地図のカードの側はどこのデータか分からず、文章の側は自社サイトでした。もしそうなら、地図に出るための情報と、正しく説明されるための情報は、別々に気にしておくことになりそうです。

もう1つ気になったのは、どこに載っている情報も一致しているかどうかです。AIは複数の出どころを見比べて答えを組み立てるので、店名の表記や住所、営業時間が場所ごとに違うと、どれを信じていいか迷います。当社も、英字の「ALDONIX」では検索で1位なのに、カタカナの「アルドニクス」では出てこない、ということがありました。9月14日にサイトへ「アルドニクス」の読みを追加しています。今回地図に出たことと関係があるのかどうかは、分かりません。サイトの変更が効いたのかもしれないし、ChatGPTの側の仕組みが変わっただけかもしれません。

このあたりは、「Bing Webmaster ToolsのAI Performanceとは」でも少し書きました。Microsoftのガイドラインにも「名前をはっきり、一貫して書く」とあります。

これから試すこと

「「検索1位!」と思ったら自分だけだった」に書いたとおり、自分の画面に出たことは、ほかの人の画面にも出ることを意味しません。今回は当社の事務所の近くから、ログインせずに聞いた結果です。

1か月後に同じ聞き方で、別の場所からも試してみます。「アルドニクス」と「ALDONIX」で聞いたとき、地図のカードの営業時間や住所がどこから来ているのかも見てみるつもりです。

もし自分の店で試すなら、chatgpt.com/maps で、お客様が言いそうな言い方で業種と地域を聞いてみてください。出てきたら、カードの営業時間や住所が合っているかを確認します。違っていたら、どこかに古い情報が残っているのかもしれません。出てこなかったら、それも1つの記録になります。

よくある質問

ChatGPT Mapsに自分の店を載せるには、どこに登録すればいいですか?

2026年10月2日時点で、ChatGPT Mapsに店を直接登録する窓口は案内されていません。OpenAIは第三者の提供元の情報を使っていると報じられていて、名前が確かめられているのはYelpです。日本では出どころがはっきりしないため、Googleビジネスプロフィール、公式サイト、Yelp、Apple マップ、よく使われる口コミサイトの情報をそろえておくのが現実的だと思います。

Googleビジネスプロフィールを整えていれば、ChatGPTにも出ますか?

それだけでは足りないかもしれません。ChatGPTの地図に出る店の情報は、Googleビジネスプロフィールだけから来ているわけではないと報じられています。当社の場合、文章の説明は自社サイトから来ていました。

ChatGPT Mapsの情報は正確ですか?

OpenAIは、ChatGPTの検索結果は不完全だったり、古かったり、誤っていたりすることがあると案内しています。営業時間や料金は、店の公式の情報で確かめてください。店の側から見ると、自分の情報が間違って出ていないかを、ときどき確かめる場所が1つ増えた、ということになります。

関連記事

出典: OpenAIのChatGPT Mapsは公式の製品ページ・発表なし(2026年10月2日時点。機能の内容は、日本で試した人の報告〈yokotashurin.com・2026年9月〉と、欧州での発見の報告〈2026年8月〉で照合)/Yelp・OpenAIの提携(Search Engine Land・Axios 2026年7月、Yelpの2026年2月の決算資料で開示)/Google 日本版ブログ「Google マップの新機能「マップに相談」を日本で提供開始」(2026年8月7日)/OpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」(検索結果の不完全さについての記述)/当社の順位チェック記録(2026年9月14日)/当社のChatGPT Mapsでの観察(2026年10月2日・未ログイン)/当社のGoogle検索での観察(2026年10月2日・プライベートモード)。記述は2026年10月2日時点で確認しています。

KYAKUKURU

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神吉 修平

神吉 修平SHUHEI KANKI

ALDONIX代表。兵庫県高砂市を拠点に、Webディレクターとして100件以上のサイト制作を指揮。現在は高砂・加古川・姫路エリアで、MEO×AI検索の集客サービス「きゃくくる」を運営。

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