「他の人はこちらも質問」の答えがAIに置き換わっている——英語の検索ではすでに97%
2025年7月の集計では12.6%でした。
答えは、1ページの抜粋とリンク1本から、複数のページをまとめた文章と引用元の束に変わります。
日本語の検索での割合を数えた資料は、まだ見当たりません。
自分の店や会社のキーワードで、5分で確かめる手順を書いています。
Googleで何かを検索すると、結果の途中に「他の人はこちらも質問」という枠が出てきます。質問が4つほど並んでいて、押すと答えが開く。以前はその答えが、どこかのページからの抜粋と、そのページへのリンク1本でした。
2026年9月、英語の検索ではその答えの97%が、AIによる概要に置き換わっていたという集計が出ました。1年あまり前は12%台だったので、かなりの速さで入れ替わったことになります。
ただ、これは英語の検索の話です。日本語の「他の人はこちらも質問」がどうなっているかを数えた資料は、当社が探したかぎりでは見当たりませんでした。当社もまだ数えていません。
「他の人はこちらも質問」とは何か
検索結果の中ほどに出る、質問の一覧のことです。英語では People Also Ask、略してPAAと呼ばれています。「高砂 ホームページ制作」と検索すると、「ホームページ制作の費用はいくらですか?」「個人で頼むといくらかかりますか?」のような、検索した人が次に気にしそうな質問が並びます。
1つ押すと答えが開いて、さらに関連する質問が下に足されます。押すたびに増えていくので、気づくと10個以上開いていることもあります。
この枠は、SEOをやる人にとっては1つの入口でした。質問の答えとして自分のページの一部が抜粋され、ページへのリンクがつく。検索1位でなくても、質問の答えに選ばれれば、そこから訪問がありました。
英語の検索では答えの97%がAIになった
数字の出どころは、AlsoAskedという「他の人はこちらも質問」の分析ツールを作っているMark Williams-Cook氏の集計です。Search Engine Roundtableが2026年9月9日に報じました。
| 時点 | 英語の「他の人はこちらも質問」の答えのうちAIによる概要だった割合 | サンプル |
|---|---|---|
| 2025年7月(Search Engine Land報道) | 12.6% | 約849万件 |
| 2026年8月 | 86% | 2026年に集めた約1,920万件のうち8月分 |
| 2026年9月第1週 | 97% | 同上の9月第1週分 |
本人は「まもなく100%に達する見込みが高い」とも書いています。
この数字には、読むときに気をつけたいところが3つあります。1つめ、対象は英語の検索だけで、日本語は含まれません。2つめ、9月の数字は第1週だけのものです。3つめ、Googleの公式統計ではなく、ツール会社が自分のデータで数えたもので、Googleからのコメントは報じられていません。ただ、数字の細かさより、向きがはっきりしていることのほうに意味があると思います。
「他の人はこちらも質問」の中にAIによる概要が出るようになったのは2024年11月から、とSearch Engine Landは書いています。そこから1年半ほどで、英語の検索では抜粋の答えがほぼ消えたことになります。
何が変わるのか
変わるのは答えの見た目だけでなく、答えの単位です。
| 項目 | 従来の答え | AIによる概要の答え |
|---|---|---|
| 中身 | どこか1ページの抜粋 | 複数のページをまとめた文章 |
| リンク | そのページへ1本 | 引用元の束(複数) |
| 訪問の経路 | 抜粋を読んで、そのページへ | 文章を読んで済めば、どこにも行かない |
| 選ばれる条件 | 質問に近い一節がある | 引用元として拾われる |
従来は、質問と答えの一節が近いページがそのまま選ばれて、リンクが1本つきました。これからは、複数のページから文章が組まれて、引用元が束で並びます。自分のページが束の中に入っていても、読んだ人がそこを押すかどうかは、また別の話です。
これはAIによる概要そのものと同じ構図で、「AIに出た」と「AIから来た」が分かれます。別の記事「「検索1位!」と思ったら自分だけだった」の3つめに書いた話が、「他の人はこちらも質問」の枠にもそのまま当てはまります。
では、質問に答える記事は書かなくていいのか、というと、そうでもないと思います。引用元の束に入るには、その質問に答えている文章が自分のサイトにあることが前提になるからです。Googleは公式ガイドで、生成AI向けの特別な対策は要らない、と書いています。文章を細切れにしたり、AI向けの文体にしたりする必要はなく、普通に読める文章で答えを置いておけば足ります。このあたりは別の記事「GEO・LLMO対策は不要なのか」で書いたので、ここでは繰り返しません。
日本語ではどうなのか
日本語の「他の人はこちらも質問」の答えが、どのくらいAIによる概要に置き換わっているのか、数えた人を僕は見つけられませんでした。
当社の手元にある材料は、7月16日に「高砂 ホームページ制作」を観察したときの記録だけです。そのとき、関連する質問は費用の話に集中していました。相場を知りたい人が多い、という需要の裏づけにはなりました。ただ、そのメモには、開いた答えがAIによる概要だったのか従来の抜粋だったのかが書いてありません。当時は、そこに目が向いていませんでした。
だから、次の定点観測で1項目足すことにしました。決めてある8本の質問(「高砂 ホームページ制作」「姫路 歯医者 おすすめ」など、地域と業種の組み合わせ)ごとに、「他の人はこちらも質問」が出たか、出た質問を順に全部、それぞれ開いたときの答えがAIによる概要か従来の抜粋か、引用元のドメインを控えます。英語の97%に対して、日本語の地域の検索では何割なのか。正直、まだ分かりません。数えられたら、海外の記事の紹介ではなく自分たちの数字で書けるので、結果はここに追記します。
自分のキーワードで今日確かめる
読んでいる方も、自分の店や会社のキーワードで同じことを確かめられます。5分あれば足ります。
まず、お客様が検索しそうな言葉を1つ決めます。「地域名+業種」がいちばん素直で、「加古川 整骨院」「姫路 リフォーム」のような形です。
次に、シークレットモードのブラウザでそれを検索して、「他の人はこちらも質問」の枠を探します。出ていたら、質問を上から順に書き留めておきます。ここに並ぶのは、お客様が次に気にしていることです。
それから質問を1つずつ開いて、答えの形を見ます。どこかのページの抜粋にリンクが1本ついているか。それとも、まとめた文章の横に引用元がいくつも並んでいるか。後者なら、その検索ではもう置き換わっています。
最後に、引用元のどこかに自分のサイトが入っているかを見ます。入っていなければ、並んだ質問のうち、自分のページで答えているものがいくつあるか。ここまでで、自分の商圏での現在地がだいたい分かります。
答えていない質問があれば、それが次に書くページの候補です。相場を聞かれているなら相場の話を、流れを聞かれているなら流れを、自分の言葉で。特別な書き方は要りません。
当社の現在地
当社は7月の観察で、AIによる概要にも検索1ページ目にも出てきませんでした。「他の人はこちらも質問」の引用元に入っていたかどうかは、記録がないので分かりません。
いまの当社にできるのは、次の観察で数えることと、並んだ質問に自分のページで答えているかを見ることの2つです。費用を聞かれているので、制作費のページとMEOの料金相場の記事は用意してあります。流れを聞かれていれば、それに答えるページを足すことになるかもしれません。
英語圏の97%という数字を見て焦る必要は、いまのところないと思います。日本語で同じことが起きているかを確かめた資料は、まだ見当たりません。確かめてから考えても遅くないはずです。ただ、向きは英語圏が先に見せてくれているので、自分のキーワードでいちど枠を開いておくくらいは、今日やっておいて損はない気がしています。
よくある質問
「他の人はこちらも質問」がAIの答えになると、自社サイトへのアクセスは減りますか?
その枠経由のアクセスは減る方向だと考えるのが自然です。以前は答えが1ページの抜粋でリンクが1本でしたが、AIによる概要では文章を読んで済む人が増え、引用元も複数に分かれます。ただ、この枠からの訪問がもともとどれくらいあったかはサイトによって違うので、Search Consoleで表示回数とクリック数の推移を見てから判断するのがよいと思います。
日本語の検索でも同じことが起きていますか?
まだ分かりません。公開されている集計は英語の検索を対象にしたもので、日本語について数えた資料は見つけられていません。当社は自社の定点観測に項目を足して確かめる予定です。ご自身のキーワードで枠を開いてみれば、その検索についてはすぐ分かります。
「他の人はこちらも質問」に出ている質問に、全部答えるページを作ったほうがいいですか?
全部でなくてよいと思います。並んでいる質問のうち、自分のビジネスに関係が深く、自分の言葉で答えられるものから順に、普通に読める文章で書いておくのが現実的です。Googleは公式ガイドで、生成AI向けに文章を細切れにしたり特別な文体にしたりする必要はない、と書いています。
出典: Search Engine Roundtable「97% Of Google People Also Ask Answers Are AI Overviews」(2026年9月9日・AlsoAsked/Mark Williams-Cook氏の集計を引用)/Search Engine Land「Google now generates 12.6% of People Also Ask answers」(2025年7月7日)/Google Search Central「Optimizing your website for generative AI features on Google Search」/当社の観察記録(2026年7月16日・高砂)。記述は2026年9月11日時点で一次資料と照合しています。
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