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コアフォース 2026.08.28

高齢者の転倒は交通事故の4.4倍——公的統計で見る、家の中で起きていること

執筆:神吉 修平(ALDONIX 代表/コアフォース公式マイスター・兵庫県高砂市)

65歳以上の不慮の事故でいちばん多い死因は、転倒・転落・墜落。
交通事故の約4.4倍で、そのうち85%は平らな場所で起きています。
公的な統計だけを並べて、いま何が起きているかを整理しました。

目次

  1. 転倒は、高齢者の不慮の事故でいちばん多い死因
  2. 落ちているのではなく、平らな場所で転んでいる
  3. 転んだ先にあるのは、入院と介護
  4. 10月10日は「転倒予防の日」
  5. 数字を読むときの断り
  6. ここから先は、数字のない話
  7. 着ける前に知っておきたいこと
  8. まとめ

高齢者の事故というと、車の運転を思い浮かべる方が多いかもしれません。

でも、65歳以上の不慮の事故でいちばん多い死因は転倒です。交通事故の4倍以上あります。

この記事では、公的な統計だけを並べて、いま何が起きているかを整理します。当社はコアフォースというコンディショニングアクセサリーを扱っていますが、前半に製品の話は出てきません。効果の話もしません。数字を見てから、最後に少しだけ当社の案内をします。

転倒は、高齢者の不慮の事故でいちばん多い死因

厚生労働省の人口動態調査をもとに消費者庁がまとめた資料に、65歳以上の不慮の事故の死因別死亡数が載っている。令和3年の数字はこうなっている[1]。

65歳以上の不慮の事故による死亡数の横棒グラフ。転倒・転落・墜落9,509人、窒息7,246人、溺死・溺水6,458人、交通事故2,150人
自然災害は1,706人、煙・火災等は727人と続く

交通事故の2,150人に対して、転倒・転落・墜落は9,509人。約4.4倍ある。

この数字は増え続けている。同じ資料で経年を見ると、平成24年が6,667人、平成27年が7,044人、平成30年が8,803人、そして令和3年が9,509人[1]。9年でおよそ1.4倍になった。

高齢化が進んでいるから、と言ってしまえばそれまでかもしれない。ただ、交通事故のほうは同じ期間に3,410人から2,150人へ減っている。同じ「不慮の事故」でも、対策が進んだものと進んでいないものが分かれている、という見方もできる。

落ちているのではなく、平らな場所で転んでいる

「転倒・転落・墜落」と書くと、階段や脚立から落ちる場面を想像しやすい。実際の内訳は違う。

転倒・転落・墜落9,509人の内訳。同一平面上での転倒が8,085人で85%、それ以外が1,424人
同一平面上での転倒が8割以上を占める

令和3年の9,509人のうち、同一平面上での転倒が8,085人。85%を占める[1]。残りの1,424人が、それ以外。

同一平面上というのは、平らな場所ということ。段差から落ちたのではなく、床の上でスリップしたり、つまずいたり、よろめいたりして転んでいる。

消費者庁は背景として、加齢による身体能力や認知機能の低下、病気や薬の影響を挙げている。バランスを取ろうとしてもとっさに対応できなくなる、といった身体の変化。そのうえで、長年の経験から無理や我慢が習慣になっていたり、去年できたので今年もできると思ってしまいがちだ、とも書いている[1]。

家の段差をなくすのは大事だと思う。ただ、8割以上が平らな場所で起きているのなら、段差だけを見ていても足りないことになる。

転んだ先にあるのは、入院と介護

亡くならなかった場合はどうなるのか。救急搬送の統計がある。

東京消防庁の資料によると、管内では令和2年から令和6年までの5年間に42万人以上の高齢者が、日常生活の事故で救急搬送されている。令和6年の1年分だけで98,056人[2]。

事故の種類別に見ると、令和6年に「ころぶ」で搬送された人が73,500人。全体の8割以上を占める。次が「落ちる」で8,719人[2]。

そして、どこで転んでいるか。ころぶ事故の発生場所は、住宅等の居住場所が42,180人で、そのうち屋内が39,053人。9割以上が建物の中だった[2]。

搬送された人の初診時の程度は、全体の4割以上が入院の必要がある中等症以上。ころぶ事故に限っても、約4割が中等症以上と診断されている[2]。

入院のあとに何が起きるか。厚生労働省の令和4年国民生活基礎調査に、介護が必要になった主な原因の表がある[3]。

介護が必要になった主な原因の上位3位。要支援者は関節疾患19.3%、高齢による衰弱17.4%、骨折・転倒16.1%。要介護者は認知症23.6%、脳血管疾患19.0%、骨折・転倒13.0%
要支援・要介護のどちらでも、骨折・転倒が3位に入る

要支援・要介護の総数で見ると、1位が認知症で16.6%、2位が脳血管疾患(脳卒中)で16.1%、3位が骨折・転倒で13.9%。

要支援者に限ると、1位が関節疾患19.3%、2位が高齢による衰弱17.4%、3位が骨折・転倒16.1%。要支援2では骨折・転倒が19.6%で2位に上がる。

要介護者では、1位が認知症23.6%、2位が脳血管疾患19.0%、3位が骨折・転倒13.0%。要介護4では骨折・転倒が18.7%で2位になる。

どの区分で切っても、骨折・転倒は上位3位から外れない。認知症や脳卒中と並んで、介護が始まるきっかけになっている。

10月10日は「転倒予防の日」

消費者庁は毎年この時期に注意喚起を出している。2020年10月8日に公表された資料の副題が「転倒事故の約半数が住み慣れた自宅で発生しています」だった[4]。

その資料によると、65歳以上が自宅で転倒したという事故情報が5年間で275件、消費者庁に寄せられている。そのうち8割以上が、通院や入院が必要なけがだった。75歳以上の後期高齢者は、65歳から74歳の前期高齢者の2.2倍。脚や足の骨折では、76%が入院を要している[4]。

転んだ場所として挙げられているのは、浴室・脱衣所、庭・駐車場、ベッド・布団、玄関・勝手口、階段。特別な場所ではない。毎日通っているところばかり。

数字を読むときの断り

ここまで4つの資料から数字を引いたので、注意点を書いておきます。

NOTE

年次がそろっていない。死亡数は令和3年、介護の原因は令和4年、救急搬送は令和6年。同じ年で比べたものではない。

東京消防庁の数字は、東京消防庁管内のもの。全国の話として読むことはできない。

消費者庁の275件は、消費者庁に寄せられた事故情報の件数。実際に起きた件数ではなく、報告された件数。

死因の分類は「転倒・転落・墜落」でひとまとまりになっていて、統計上の分け方であることも頭に置いておきたい。

そのうえで、方向としては一致していると思う。高齢の方が転ぶことは多く、その多くは家の中の平らな場所で起きていて、転んだ先には入院と介護がある。

ここから先は、数字のない話

ここまでが公的な統計です。ここから先は、当社の商売の話になります。

当社はコアフォースというコンディショニングアクセサリーの公式マイスターをしていて、高砂・加古川・姫路エリアで試着に対応している。転倒の統計を調べたのは、この商品を扱っているからです。

先に、はっきり書いておきたいことがある。

CAUTION

コアフォースは医療機器ではない。転倒を予防する商品ではないし、転びにくくなるという医学的な裏づけもない。ここまで並べた統計と、この商品を結びつける根拠を当社は持っていない。

書けるのは、体幹バランスに着目したコンディショニングアクセサリーだということだけ。メーカーは体幹バランスを「体を支える筋肉が必要なタイミングで適切に働き、体の軸を安定して保てる状態」と説明していて、筋力が強いこととは別のものだと書いている[5]。鍛えるのではなく整えるほうの道具、という位置づけになる。

着けた方から聞いた感想をひとつだけ。足首に巻いてみたら、いつもより長い距離を楽に歩けた、という話。

※あくまで個人の感想です。感じ方には個人差があり、製品の効果・効能を示すものではありません。

この感想は、転倒についての証拠ではありません。歩いた距離の話であって、転ぶ転ばないの話ではない。一人が一度そう感じた、というだけのことです。

着ける前に知っておきたいこと

ご家族に贈ることを考えている方もいると思うので、確認しておきたいことを書いておきます。

コアフォースは医療機器ではありません。特定の疾病の治療・予防・治癒を目的とした商品ではなく、感じ方には個人差があります。

すでに痛みやしびれがある場合は、アクセサリーで様子を見ずに、医療機関へご相談ください。転倒のあとで痛みが引かないときも同じです。

そして、これがいちばん大事な確認になる。コアフォースループには磁石が使われている。ペースメーカーや圧可変式バルブシャントなど、磁気の影響を受ける可能性がある医用電気機器を使っている方は装着できない[6]。高齢の方に贈る場合、この点だけは先に本人かご家族に確かめてほしい。

ネックプロシリーズは磁石を使っていないため着用できます[6]。医療機器の関係で迷う場合は、こちらを見ていただくことになります。

まとめ

数字を並べ直しておきます。

65歳以上の不慮の事故でいちばん多い死因は転倒・転落・墜落で、令和3年は9,509人。交通事故の約4.4倍。そのうち85%は、平らな場所での転倒[1]。救急搬送でも「ころぶ」が8割以上を占め、その9割以上が建物の中で起きている[2]。介護が必要になった原因でも、骨折・転倒はどの区分でも上位3位に入り続けている[3]。

転ぶ場所は、浴室や玄関や寝室。毎日通っているところ。

先に手をつけられることは、たぶん商品より前にいくつもあります。夜のトイレまでの明かり、廊下に置いたままの荷物、スリッパ、浴室のマット。消費者庁の資料に挙がっている場所を、一度そのつもりで歩いてみるだけでも違うと思います。

そのうえで、身体のほうにも何かしておきたい、という話になったときに、当社は試着に対応しています。高砂・加古川・姫路エリアで、ネックプロとループの両方を置いています。効果をお約束することはできませんが、着けた状態と外した状態を、その場で比べていただくことはできます。

CORE FORCE

試着とご相談を承っています

ネックプロとループの全モデルの定価を掲載しています。高砂・加古川・姫路エリアで試着に対応。ご相談は無料です。

参考

  1. 消費者庁「高齢者の事故に関するデータとアドバイス等」(一次データは厚生労働省「人口動態調査」)。PDF
  2. 東京消防庁「救急搬送データからみる高齢者の事故」。tfd.metro.tokyo.lg.jp
  3. 厚生労働省「令和4年 国民生活基礎調査の概況」表17。PDF
  4. 消費者庁「10月10日は『転倒予防の日』、高齢者の転倒事故に注意しましょう!」2020年10月8日公表。caa.go.jp
  5. コアフォース通信「体幹バランスとは?鍛えると整えるの違い」。coreforce.jp
  6. コアフォース公式 よくあるご質問。coreforce.jp/faq/
神吉 修平

神吉 修平SHUHEI KANKI

ALDONIX代表。兵庫県高砂市を拠点に、Webディレクターとして100件以上のサイト制作を指揮。現在は高砂・加古川・姫路エリアで、MEO×AI検索の集客サービス「きゃくくる」を運営。コアフォース公式マイスター。別の記事「ドラマーにコアフォースをすすめたい」では、同じ製品を演奏する人の側から書いている。

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